診療内容
当科は、20床の腎臓内科入院ベッドを有しており、腎炎・ネフローゼ症候群、糖尿病性腎症、急性腎障害、透析(血液透析、腹膜透析、血漿交換療法などの血液浄化療法)にいたる、すべての内科的腎疾患、高血圧、および透析合併症に対応しています。医師だけでなく、透析療法認定看護師を含めた看護師、薬剤師、管理栄養士、臨床工学技士、ソーシャルワーカーが連携し、各疾患に必要な診療体制を確立しています。
腎臓内科外来は、月曜午前と金曜午前に、かかりつけ医からの初診予約やセカンドオピニオンにも対応しています。また、緊急の診療が必要な患者様については、東葛病院ERで24時間対応可能な体制をとっています。
当科では患者様への適切な情報提供・腎臓病教育と治療法選択(Advanced Care Planning)に重点を置き、病いを持ちながら幸せに生活することを目的とした指導体制を充実させています。外来診療の際に、担当看護師による療養指導、管理栄養士による栄養指導を必要に応じて行っています。
主な疾患
- 検尿異常:初診される患者様の最も多い理由の1つです。経過観察のみで良いものと、治療介入が必要な疾患を鑑別し、精密検査(腎生検)の適応を判定します。
- 高血圧:二次性高血圧の除外診断を行い、生活・食事指導に加え、適切な薬物療法を行います。
- 急性糸球体腎炎・ネフローゼ症候群:原則として入院による精密検査を行います。
- 糖尿病性腎臓病:血圧、脂質、尿酸、血糖、腎機能などを総合的に管理し、透析が必要な腎不全状態に至ることをできるだけ抑えます。
- 腎不全(急性および慢性):外来である程度の原因を検査した上で、必要に応じて、入院による精査と治療を行います。
主な検査
- 腎生検
- 二次性高血圧の鑑別および病態把握検査(24時間自由行動下血圧測定:ABPMを含む)
透析については、下記の腎センターよりご確認ください。