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病院だより「東葛の健康」

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No.374(2015年9月号)

東葛病院の医療【在宅医療】
24時間細やかな医療を
在宅療養支援診療所とは

在宅療養支援診療所は高齢者ができる限り住み慣れた家庭や地域で療養しながら生活ができ身近な人に囲まれて在宅で最期を迎えることも選択できるよう、2006年に設けられました。在宅医療を支える付属診療所の松本喜久子師長・戸倉直実所長に聞きました。

訪問診療室 松本喜久子 師長

訪問診療室
松本喜久子 師長

願いを叶えるお手伝い

みなさんは訪問診療に、どんなイメージを持っていますか?。
患者さん宅に着いたら、介護者の方に療養の様子をうかがいながら、熱や血圧など測定します。医師が診察をし、必要に応じて検査・処置などを行います。床ずれができていないか全身チェックしたり、歩行状態を確認するために一緒に歩いてみたりもします。患者さんの状態によって、診察内容は様々です。
当院は24時間対応できる体制をとっており、急に具合が悪くなった時にどうしたらいいの?といった不安にも応えることができるようになっています。入院中の方や通院されている方で、「在宅療養したい(している)けど、通院するのが難しい。どうしたらいいの?」と、いった方がいましたら、まずはご相談下さい。
住み慣れた自宅で過ごしたいという願いを叶えるためのお手伝いをこれからも応援させていただければと思っています。

付属診療所所長 戸倉直実 医師

付属診療所所長
戸倉直実 医師

在宅医療の充実を

在宅で過ごすという当たり前のことを支えられて本当に幸せです。国は2006年に在宅療養支援診療所を定め、自宅で療養する患者さんを常時サポートする診療所と小規模病院には、手厚い保険点数がつけられました。在宅医療は経費が掛からないと試算したためです。おかげで、当院の往診の患者さんは約270人で、地域にもう一つ病院があるかのように発展しました。けれども、実は家族頼みなのです。
世論調査では、「自宅で最期まで過ごしたい」と答える人が多い一方で、「家族に迷惑をかけたくない」と在宅療養をあきらめる結果が報じられています。つい最近ひとりの元看護師さんが、癌で亡くなりました。独居でした。大勢の友人が訪れ、遠方の娘さん妹さんが交代で泊まり込み、最後まで自宅で過ごしました。アメリカから来た娘さんが「日本の在宅医療・介護はすごい」と感激してくれました。この素晴らしい制度を続けたい。私の願いです。

在宅医療

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子育て応援コラムKids'n Baby's(きっずんべいび~ず)⑧
遊び、歩くがキーワード

院内保育 保育士 村越ルミ

遊びの達人
僕だって坂道上れるよー

僕だって坂道上れるよー

「土手にお散歩に行くよ」声を掛けると「虫かごと網、持って行く」子ども達は大喜び。 胸にたくさんの期待を抱き出かけて行く。なんといっても春から初夏にかけては最高の季節。たくさんの虫たちに出会えます。土手に着き、時には背丈ほどの草をかき分けて上ると、黒焦げのミミズを発見。そこには蟻の行列。みんな目を真ん丸にして興味深々。またバッタやカエル、トンボ、チョウなどの虫たちもたくさんいます。追いかける子、捕まえる子、怖がる子。虫に興味のない子は土手の上り下りや草花を摘んだりします。この時期になると蝉取り名人もいます。子ども達は好奇心旺盛で遊びの達人です。
大人から見て何もないような場所でも、子ども達にとっては大発見の場所。みんな自分たちで遊びを見つけて様々な遊びをするのです。

脳の発達

子どもにとって遊びは生活そのものです。動植物と触れ自然の中で遊ぶことによって、驚きや感動を体験し豊かな感性をはぐくみ、自然や環境を大切にする心や忍耐など、大事なことを身につけます。乳幼児期、学童期前半の遊びはその後の発達に重要な影響を与えています。
そして、幼児期、学童期によく歩くことは、運動に関わる神経細胞の発達を促します。また、よく歩くことで、読む、書く、話す、理解するなどの能力に関わる脳神経細胞も刺激されて、子どもの脳の発達を促すそうです。
是非、お父さん、お母さん、お子さんとたくさんの自然に触れ発見を楽しみながらお散歩をしてみましょう。

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クスリあ・れ・こ・れ<隔月掲載>
食事とサプリメント~栄養摂取の基本は食事

薬剤部 柴田龍一 薬剤師

サプリメントは食品
僕だって坂道上れるよー

みなさんはサプリメントを「この病気に効くから」、「病気にならないから」と摂っている人もいるのではないでしょうか。実際、サプリメントって何?と聞かれると答えられない人もいるかもしれません。サプリメントは「栄養補助食品」といって、薬ではなく食品になります。

栄養素不足3つの理由

飽食の時代と言われているにも関わらず栄養素不足の人が増えています。理由は主に3つあると言われています。
1つ目は食品の栄養価の低下です。栄養素の中には食べ合わせや調理方法によって失われやすいものがあります。また、食材そのものの栄養価の低下も問題となっています。
2つ目は食事を取る私たちの健康状態です。嗜好品ばかりに偏った食生活や加齢による消化酵素の低下、胃腸状態の悪化による吸収率の低下が指摘されます。
3つ目は、生活環境によるものです。ストレスや睡眠不足によって体内の栄養素の消耗が増加すると言われています。

足りないものを補う

栄養摂取の基本は食事です。まずは食生活から改善し、バランスの取れた食事を心がけ、サプリメントのみに頼らず、栄養素を補う目的でサプリメントを摂りましょう。

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シリーズけんさ103【血液検査】

古澤 章雄 臨床検査技師

酵素(AST・ALT)

AST(別名GOT)・ALT(別名GPT)は、体のあらゆる臓器の細胞に含まれており、体内でのアミノ酸代謝やエネルギー代謝の過程で重要な働きをしています。ASTは心筋・肝臓・骨格筋・腎臓の順に多く含まれ、これらの臓器の細胞に障害が起きると血液中のASTの量が増加します。また、赤血球中にもある程度存在しています。そのため、肝臓障害、心筋梗塞、筋炎、溶血性貧血などの診断に有効な検査となっています。一方、ALTは、肝臓・心筋・骨格筋の順に多く含まれています。特に肝臓に多く含まれているため、肝臓の病気に特異性が高いといわれています。

肝臓以外疾患も

ASTは、ALTに比べて肝臓に多く存在しますが、肝臓以外の組織にも多く存在することから、ASTのみが高い値の場合、肝疾患以外にも骨格筋疾患や血液疾患などが疑われ、ASTとALTが共に高い値の場合やALTが単独で高い値の場合は、肝疾患が疑われます。
急性の病気の場合、特に心筋梗塞や劇症肝炎のように重い病気の場合は、何よりも早期発見・治療が必要です。これらの病気は、病体が急激に変わるため、慎重な処置が必要です。
慢性の病気では病変の変化に応じて指導を受け、治療していくことが大切です。定期的に検査を受けることも忘れないようにしましょう。

基準値(JSCC標準化対応法) AST…10~40 U/L ALT…5~42 U/L

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新病院のオープンをさらに多くの仲間とともに
10月から健康友の会(共同組織)会員を増やす強化月間
事務長 宇留野 良太

事務長 宇留野 良太

健康づくりの輪を広げましょう

来年5月の新病院オープンまで300日を切りました。健康で安心して暮らし続けられるまちづくりの輪をさらに広げるために、新病院開設までに「1万人の健康友の会」をめざしています。
毎年10月から12月の3ヶ月間を健康友の会会員拡大のキャンペーン期間として位置づけ、2012年から3年連続で期間中500名の仲間を迎えることができました。また、年間でもそれぞれ1000名の新しい会員が増えています。9月からはじまる職員の呼びかけにぜひお応えください。

4月の友の会菜の花散歩

4月の友の会菜の花散歩

健康守る拠点

東葛病院は本年1月にWHO(世界保健機構)から「健康増進拠点病院」の認定を受けることができました。健康増進を患者さん・地域・職員ですすめるための健康づくりの輪とセイフティーネットをさらに広げるためにも、健康友の会を大きくしていきましょう。多くの皆さんのご入会を心よりお待ちしております。

昨年、春の友の会旅行

昨年、春の友の会旅行

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いのちと人権の現場から
重度障害者医療費助成の改悪

ソーシャルワーカー 山口 彩紀

千葉県の障害者手帳

千葉県の障害者手帳

東葛病院の患者サポートセンター医療福祉相談課の山口彩紀です。患者さんやご家族の、介護や福祉など、〝困った〟ことを、解決に向け一緒にお手伝いさせていただいています。
先日、付属診療所の患者のAさんから、障害者の医療費負担が変わるという通知が市役所から届いたので、制度について知りたいとご相談がありました。これは、重度障害者医療費助成といい、患者さん(流山市は1・2級、野田市は3級までの手帳を所持している方)が医療費の自己負担分を、いったん病院で支払った後、市へ申請するとそれが後日払い戻される制度です。しかし、平成27年8月1日から①窓口で自己負担金を1日300円負担する②65歳以上で新規に手帳を取得された方は対象としないという制度へ改悪されました。
東京都や埼玉県では、医療費の自己負担金は発生しません。千葉県でも障害者手帳1~3級ならば、65~74歳の方は、後期高齢者医療制度へ切り替えて自己負担の軽減(3割または2割→1割)はできる、という制度は残りましたが、高齢者に負担を強いるという意味で、制度としては明らかに改悪です。
障害者手帳は、障害を持つ方の負担軽減の制度であるはずなのに、高齢者というだけで手帳を持つ権利を剥がされ始めています。手帳を持つということは、障害をこれから持ち続けるということであるのに、高齢化社会の中、福祉費を削減し国民負担を増やすのは、現実との逆行を感じます。
福祉を中心にした社会の発展をこれからも訴えていきたいと思います。

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東葛病院・付属診療所の医療活動(2015年7月分)
付属診療所1日平均外来患者数 702人
東葛病院 1日平均救急・夜間外来患者数 56人
1日平均入院患者数 285人
手術件数 117件
主な検査 血管造影 33件
内視鏡 649件
CT 1039件
MRI 349件
心電図 948件
腹部エコー 476件
心エコー 280件
救急患者数 1741件
内 救急車搬入件数 297件

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04-7159-1011
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