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病院だより「東葛の健康」

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No.351(2013年10月号)

東葛病院の医療【神経内科】
神経にかかわる病気が守備範囲
研修の成果を日常診療に

寒い時期をむかえ、さまざまな疾患が増える時期です。今号は、今年4月、一年の研修を終え神経内科の診療にあたる、長尾栄広医師に語っていただきました。

医師 長尾 栄広

医師 長尾 栄広

東葛の健康の読者のみなさん。2012年4月から2013年3月まで、東京医科歯科大学神経内科教室で神経内科の研修をさせていただいた内科の長尾栄広です。今回は紙面をお借りして、研修のご報告と、皆さまにはなじみが無いかも知れない「神経内科」疾患について説明をさせていただきます。

神経内科という分野について

神経内科という言葉は、あまりなじみが無い方が多いと思いますが、神経にかかわる病気について診療を行っています。具体的な病名の例を挙げると、「脳梗塞」などの脳血管障害や、「パーキンソン病」などの変性疾患、「髄膜炎」などの神経感染症、「ギラン・バレー症候群」などの免疫疾患など、様々な疾患があります。東葛病院でも神経内科にかかわるご病気で入院や通院をされている方はたくさんいらっしゃいます。その守備範囲はとても広いということができます。

研修内容について

大学病院の神経内科病棟で病棟診療の研修を8か月、電気生理検査の研修を2か月、神経放射線検査の読影研修(於・順天堂大学放射線科)を2か月間行いました。都合1年間にわたる研修でした。

研修を振り返って
神経内科の専門外来がある付属診療所。

神経内科の専門外来がある付属診療所。

神経内科で対象とする疾患は多岐にわたるため、研修としてはまだ最初の一歩を踏み出したという段階ですが、しかし診察の仕方や神経内科的なアプローチの仕方など、大学病院の先生方に多くのことを教えていただき、たいへん勉強になる研修でした。

研修は、何か特殊な技術を学んできたというわけではないので、目に見える形で新しいことができるようになったわけではないのですが、東葛病院の内科診療では、脳梗塞や認知症、変性疾患など、神経内科領域の疾患に関与する場面は多くあるので、日常の診療の中で、研修で学んだ経験を少しでも生かしていくように頑張っていきます。

付属診療所では月・木・金の曜日に神経内科の専門外来を行っています。木曜日は、午後の「物忘れ外来」を含め、私が担当をしています。どうぞお気軽に受診のご相談をなさってください。

研修先の東京医科歯科大学神経内科学教室と順天堂大学放射線科の職員のみなさんと、なによりもご協力いただいた両病院の患者さん、快く、研修に送り出していただいた関係者の皆さんに感謝します。

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歯科コーナー「知っていました?」〈隔月掲載〉

東葛歯科歯科医師 松丸 加奈 

歯列接触癖と顎(がく)関節症~癖をなおすと顎関節症が治ることも

姿勢を正し、唇を閉じてみてください。今、上下の歯は触っていますか?触っている方はTCH(歯列接触癖)がある可能性があります。上下の歯は常に触っているように思いがちですが、会話中や食べ物を噛んだり飲み込んだりする時に瞬間的に触るだけでその時間は一日の合計でも20分以下と言われています。しかし、パソコンや読書、細かい作業中などに無意識に歯が接触させている方がいます。

今度はこめかみに手を置き上下の歯をつけてみてください。このとき筋肉が働いているのを感じると思います。TCHがあると、こめかみの周囲にある噛むための筋肉が働き続け、疲労によって顎関節症などが起こることがあります。TCHは歯が削れる、詰め物の脱離、歯周病の悪化、肩こりなど様々なことの原因になることもあります。

ただし、意識をしすぎるとそれがかえって疲労感をつくってしまうので、常に意識して生活するのではなく、テレビやパソコンの隅にシールなど目印を貼っておき、それを見たら歯を離すようにしてみてください。あごに違和感がある方はまずは癖を直すことを試してみるのもよいと思います。

(頬の内側)頬粘膜の咬合線

(頬の内側)頬粘膜の咬合線

凹凸は歯の溝の痕。舌圧痕

凹凸は歯の溝の痕。舌圧痕

どちらも歯列接触癖があることを示しています。

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食中毒対策(ノロウイルス)

リップル東葛病院栄養課・調理師 小濱 大介

東京都臨床医学総合研究所のデータから ノロウイルスの拡大画像

東京都臨床医学総合研究所のデータから
ノロウイルスの拡大画像

寒い季節に多発

食中毒の発生の傾向は寒い季節には少なく、暖かくなるにつれ多くなり夏季7月~9月にかけて最盛期を迎えると言われています。近年は今まであまり認知されていなかったノロウイルスが猛威をふるい始めました。ノロウイルスは比較的安全とされた寒い季節に多発するので、これから迎える冬季も食中毒に気を付けなくてはいけません。

ノロウイルスとは元々「小型球形ウイルス(SRSV)」と呼ばれ乳幼児から高齢者に至る広い年齢層で急性胃腸炎を引き起こすウイルスで、非常に感染力が強く、人によっては少量のウイルスでも感染・発病することがあります。11月~3月の冬季に多発しますが、年間を通して発生しています。感染の症状として下痢だけでなく嘔吐(おうと)を引き起こし、嘔吐物のきちんとした処理・消毒が必要です。ウイルスが残っていると、乾燥し空気中に舞い感染が広まる危険性があります。

経口感染が主

ノロウイルスの感染はほとんど経口感染(口から体内に入り感染)であり、主に

  • ①感染者の便や嘔吐物からの感染
  • ②食事を作った人が感染者で、食品を介して食べた人が感染
  • ③ウイルスに汚染された貝類(特に二枚貝)を生あるいは加熱不十分で食べて、ウイルス感染

などが感染経路とされています。

予防法について

予防法は、

  • ①食事の前やトイレの後には石鹸でしっかりと菌を洗い流す(二度洗いがお勧めです)
  • ②タオル等予防法についてを共用で使うことを出来るだけ避ける
  • ③食品中のウイルスは85℃で1分以上の加熱により感染性が無くなります。特に貝類は、十分加熱する
  • ④細菌を付けない・持ち込まない・増やさない・殺す事で食中毒菌全般の予防法にもなります。

自分やまわりで下痢・嘔吐の症状が出た場合は、病院で診察し早く対処することが感染拡大を防ぐ一番の方法です。

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シリーズけんさ85【乳腺超音波検査②】

臨床検査技師 加瀬 智史(診療技術部検査課課長)

乳腺エコーの利用について
東葛病院の実際のエコー機器

東葛病院の実際のエコー機器

東葛病院での乳腺エコーは①1次検診、②精査、③フォローアップ、④手術前など、色々な時期に利用されています。①1次検診は一般的にマンモグラフィ(以下MMG)が推奨されていますが、10代や20代の若年者や、40代、50代でも乳腺の厚い方、過去MMGでとても痛い思いをした方などに有用です。②精査は、1次検診でMMGを行い、引っかかってしまった方。2次精査という言い方もあります。また触診で要精査となった方、自己検診で来院し、検査された方も含まれます。③フォローアップは、良性と判断されたが大きくなったりしないか、一定の期間で観察していくことがあります。また小さい病変があるのですが、良悪性の判断がつかない場合もしばしばで、これも短い期間で定期的に注意深く観察していくときなどもあります。④は病変に対して摘出手術を行う場合、手術の前日に病変にマジックで印をつけて、手術時にある程度の目安として使うこともあります。

乳腺エコーのすすめ

日本では、乳がんはこの10年ほどで急増した病気の一つです。乳がん自体を減らすには、まだ時間がかかりそうですが、乳がんを早期に発見することが出来るようになってきました。まずは、検診を積極的に受けていただくことですが、自己検診でも気になることがあれば、受診していただくことを強くお勧めします。いつでも付属診療所外科までお問い合わせ下さい。

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子ども・平和・夏まつり~友の会が主催

8月31日東葛病院、東葛健康友の会などでつくる実行委員会は、東葛看護専門学校を会場に「子ども・平和・夏まつり」を開催しました。午前中は、「東京大空襲を題材にしたアニメ映画「ふたつの胡桃」の上映と、原爆を題材にした絵本「まっ黒なおべんとう」の朗読を行い、参加者と平和について考えました。お楽しみコーナーでは、千葉土建柏流山支部の大工さんによる木工教室。木の椅子、木のおもちゃなどをていねいな指導で製作しました。また、ヨーヨー釣りにもたくさんの子どもが集まり楽しんでいました。

午後からは、栄養課の丸山、岩村両管理栄養士による「栄養のお話し」教室。食材模型を使って、栄養成分の仕分けを子どもたち自身が行い真剣に栄養の学習をしました。また、小林医師による保護者を対象にした「アレルギーの話し」の講義が行われ、参加者から活発な質問が寄せられました。お昼の「すいとんがチョー美味しかった」などたくさんの感想が寄せられました。この日、地域から26組の家族、78人が参加しました。

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東葛病院・付属診療所の医療活動(2013年8月分)
付属診療所1日平均外来患者数 671人
東葛病院 1日平均救急・夜間外来患者数 45人
1日平均入院患者数 280人
手術件数 79件
主な検査 血管造影 24件
内視鏡 449件
CT 895件
MRI 293件
心電図 836件
腹部エコー 380件
心エコー 244件
救急患者数 1395件
内 救急車搬入件数 236件

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東葛病院
270-0153 千葉県流山市中102-1
04-7159-1011
東葛病院付属流山セントラルパーク
駅前診療所
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04-7158-7710
東葛歯科
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