調理訓練 ~とあるリハビリ室の一日~

東葛病院ブログご覧のみなさま、梅雨に入り、梅雨らしくない暑さが続いておりますが、
体調崩されてませんか?東葛病院ブログ管理人Hでございます。

  東葛病院リハビリ室では、不定期ですが、調理訓練を行っておりまして、

~調理訓練はリハビリ治療中の方が家庭復帰後に調理を行う必要性が高い方が行います~

今回、東葛病院ブログ取材班は、リハビリ室にお邪魔し、取材させていただきました。
今回作るのは、「鰯のつみれ汁」です。

①朝早く、リハビリスタッフが鰯を買ってきました。
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患者さんによると、鰯にもいろいろ種類があるそうで、油いわしの種類だそうです。
漢字で鰯は魚偏に弱いと書くように、痛むのが早い所謂、足がはやい魚でして、
手洗いや衛生面でも気をつけながら調理を進めます。

②鰯の下ごしらえ~三枚におろすため、内蔵を取り、皮を剥く~
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徐々に、皮が剥けてきました。
リハビリスタッフが料理のコツなどを教えてもらいながら、進めてます。

③ちょっとひと休み
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お話しながら、体調や様子もみながら進めてます。ちょっと休憩の一枚。

④ねぎを刻む
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ここで、選手交代。ネギを洗っていただき、刻みます。長年の経験が生きてます。
どんどん、刻まれていくネギ

亀の功より年の功、経験の差に思わず笑みがこぼれます。
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⑤生姜を加え、鰯を叩く叩く
トントントン!の音と共に、生姜の香りが調理室内に漂います。みなさん、料理お上手!!
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そして、すり鉢とすりこぎで、
鰯を擦っていきます。
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⑥片栗粉がない場合は!!!
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つみれのつなぎとして使用する片栗粉がない!見当たらない!
ボランティアの方が、
「このじゃがいもは使っていいですか?じゃがいものデンプンを使いましょう」
これぞ、生活の知恵!!!
じゃがいもの知恵!!
さぁ、いよいよ完成です。

⑦つみれが浮き上がるまで茹でる
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沸騰した出汁につみれを入れて茹でていきます。
すり鉢に残ったつみれも「もったいない」とスプーンで掬って、丸めていきます。

「食べものがない時代で育ったからねぇ」とボランティアの方。
浮き上がってきたつみれをお茶碗によそい、

みなさんが力を合わせてつくった

鰯のつみれ汁
完成―――――!
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お味はいかがですか?・・・・
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「美味しい」

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院内での食事は、当然ですが塩分摂取量など、注意を払います。
リハビリスタッフの方にお話を伺いました。
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取材班「作るものは、決まっているんですか?」
スタッフ「特に決まってないので、その時々で話しながら決めてます!」
取材班「一人の方が全て行うかと思ってました」
スタッフ「今回は、最初の患者さんに料理をつくるという成功体験を通じて自信をつけて欲しくて、企画したのですが、疲れてしまい機嫌を損ねてしまいましたね。」
取材班「成功体験という気持ちのリハビリも行うんですね。こんな場所があるなんて知りませんでしたよ」
スタッフ「なかなか知られてないんですよね」
取材班「今日は、朝からありがとうございました。また取材に来ますね!!」

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※だしの素を持ちながら熱心にインタビューを受けていただきました。

掲載日:2014年6月26日/更新日:2014年6月26日

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