健康講座Part2「小児救急のかかり方」のご報告&次回のお知らせ

健康講座Part2「小児救急のかかり方」のご報告&次回のお知らせ

こんにちは、東葛病院ブログ管理人Tです。

7月26日(土)…もうずいぶん前になってしまいましたが、
健康講座小児科医から学ぼう!Part2、
「小児救急の現状とかかり方」が行われました。

Part1「子どもの食物アレルギー」の様子はこちら↓↓
https://www.tokatsu-hp.com/blog/2014/0613_193000.html

講師は前回に引き続き小林医師(東葛病院・小児科科長)が務めます。
健康講座小林医師

こちらは託児の様子です。
保育担当職員2名を配置してお子さんをお預かりしました。
もちろん、友の会ボランティアも大活躍です。

健康講座 託児

さて、講座の内容です。
まずは流山市の小児救急の現状から。

流山市には公立病院がないため、
東葛病院のような民間病院や、
個人診療所、医師会などが小児の救急に対応しています。

東葛病院には2002年に小児科の常勤医が着任しました。
2005年にはつくばエクスプレスが開通し、
15歳未満…つまり小児の人口が右肩上がりに増えています。

東葛病院小児受診者数

(クリックで画像を拡大)

こちらは、東葛病院に救急受診した、小児の受診者数です。

東葛病院小児救急
(クリックで画像を拡大)

2009年は新型インフルエンザが猛威を振るった年ですね。
パンデミック…なんだか懐かしい言葉になってしまいました。

そして救急車で搬入された数がこちらです。

東葛病院小児救急搬送
(クリックで画像を拡大)

やはり右肩上がり!

どんな病気の子が多かったのでしょうか?
一番多いのはズバリ「かぜ」です。

東葛病院小児救急病名
(クリックで画像を拡大)

年齢は1、2歳の子が多くを占め、
午後4時~9時ころにかかる方が多い傾向です。
そして、受診のピークは午後7時ころになります。

この間に、東葛病院の小児科体制も充実してきました。
2002年には常勤医が1名でしたが、
2014年9月時点では小児科専門医6名、
後期研修医(もうすぐ専門医)が2名で診療しています。
小児科医のうち、救急外来に入っている医師は3名ですが、
全科が協力して小児救急に対応しています。

さて、小児救急の現状をおおまかにつかんで、
いよいよ「小児救急のかかり方」です。
~自宅での適切な対応と救急受診するタイミング~
という副題で講座は続きます。

まずはじめに…
お子さんの様子がおかしい、となれば誰でも心配しますよね??
そんな時はまず深呼吸して、
「1,2,3」
と数えましょう。
そして冷静になってから、お子さんをよく観察しましょう。

急な発熱!すぐに救急受診するべきか
(クリックで画像を拡大)

次のスライド。
「急な発熱!すぐに救急受診するべきか?」

少し熱
がある、しばらく様子を見ましょう
(クリックで画像を拡大)

少し熱がある…しばらく様子をみましょう。
39℃以上でぐったり…すぐに救急受診を!
家庭でできること…頭や首、両脇などを冷やす
よくある質問…熱が下げた方がよいのか?

など、問題を整理して細かく説明します。
その他、
「突然の嘔吐!」
「突然の腹痛!」
「ひどい咳、ぜーぜーしている」
「突然のけいれん」
の場合、
受診のタイミング、
その間のご自宅での対応の仕方…
などについてお話しました。

ここでお話の内容すべてを紹介するのは難しいのですが、
困ったときの相談窓口
「#8000」(厚生労働省小児救急電話相談事業)
をご紹介して講座は終了となりました。

http://www.mhlw.go.jp/topics/2006/10/tp1010-3.html
(厚生労働省小児救急電話相談事業(#8000)について)
この「#8000」では都道府県の相談窓口で、
小児科医師・看護師が
「すぐに病院に行った方がいい」
とか
「もうしばらく様子を見た方がよい」
など、相談に乗ってくれるシステムです。

もちろん、東葛病院の近くにお住まいの方は、
当院救急センターにご相談ください。
救急センターのページ↓↓
https://www.tokatsu-hp.com/kyukyu/

講座当日は17家族で計44名の方がお見えになりました。
アンケートは全員(!)が書いてくれました。
ほとんどが「勉強になった」「参加してよかった」というものでした。

また、「友人にもあげたいから」と、
資料を余分に持ち帰りたいとの要望も頂くなど非常に好評でした。

当日は猛暑で、参加者は少ないかも…と心配しましたが、
みなさま、暑い中ありがとうございました。

次回の健康講座は10月10日(金)に開催予定です。

健康講座 子どもに多い事故、その対策と対応

今度のおテーマは
「子どもに多い事故~その対策と対応~」
です。

お家でヒヤッとしたことはありませんか?
そんな時にどうするかお話します。

詳細はこちらのページ↓↓をご覧ください!
https://www.tokatsu-hp.com/news/2014/09/20140904101950.html

今後のテーマは募集中です!
みなさま、よろしくお願いします!

東葛病院 小児科のページ
https://www.tokatsu-hp.com/services/division/pediatrics/index.html
感染症マップ(この地域でどのような感染症が流行っているか一目でわかります!)
https://www.tokatsu-hp.com/cgi-bin/infmap/infmap.cgi

掲載日:2014年9月22日/更新日:2014年9月22日

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