東葛病院臨床検査専門研修プログラム
8.年次毎の研修計画について
以下に東葛病院臨床検査科を基幹研修施設とした3年間の臨床検査専門研修の基本計画を示します。連携研修施設は東京都の東京大学医学部付属病院、慶応義塾大学医学部臨床検査医学講座、病体生理研究所、神奈川県の東海大学医学部付属病院各施設の指導医の専門性を活かした研修をしてもらいます。
まず、東葛病院臨床検査科で臨床検査総論を学び、臨床検査を専門とする心構えを身につけることになります。そして、一般臨床検査学・臨床化学、臨床血液学、輸血学、臨床生理学の分野をさまざまな検査の実施も含めながら研修します。
その後、連携施設に異動します。東葛病院内で研修できなかった、臨床微生物学、臨床免疫学、遺伝子関連検査学の分野の研修を実施します。
その後、東葛病院に戻り、種々の報告書の作成業務ができるように研修を積みます。東葛病院に戻った後も、連携施設での研修も可能で、例えば、定期に学習会に参加するなどして必要な検査に関する知識を深めていきます。また、特殊な検査に関しては、連携施設に関わらず必要があればその都度調整を行います。なお、見学は検査実施技術のみで、検査の背景の学習、結果の解釈などは基幹施設で指導医が教えます。
研究は2年次から、指導医と話し合ってテーマを決めて始めます。倫理申請が必要となることが想定されますので、テーマは早く決める必要があります。研究のための時間を前に述べたスケジュールでは特別にとってはいませんが、指導医と相談の上、随時決めることになります。
研修プログラムに関連した年度スケジュールを示します。
年次 | 施設 | 研修内容 | その他 |
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1 | 東葛病院 | 臨床検査医学総論、一般臨床検査学・臨床化学、臨床血液学、輸血学、臨床生理学 | |
2 | 連携施設 | 臨床微生物学、臨床免疫学、遺伝子関連検査学 | 研究開始 |
3 | 東葛病院 | 臨床検査医学総論、一般臨床検査学・臨床化学、臨床血液学、輸血学、臨床生理学、単位研修を臨床微生物学、臨床免疫学、遺伝子関連検査学を連携施設で実施 | 研究まとめ |
カリキュラム制研修の場合は必ずしも連携施設での研修を必要としませんが、基幹施設で行えないもの、連携施設でより適切な研修が受けられる場合には連携施設での短期研修を組み入れることになります。