診療科紹介
流山・東葛地域は都内まで電車で30分以内の距離にあり、若い人口の増加は著しい一方で、ご高齢の方も多くいらっしゃる地域です。当科はこの地域で求められる高い水準の診療を展開しています。鼠径ヘルニア、虫垂炎、胆嚢炎などの良性疾患から、胃癌、大腸癌、乳癌などの悪性疾患まで、幅広く検査・治療を行っています。
がん診療は早期診断・早期治療が求められますが、当科ではがん検診を重要視し、早期診断・早期治療に務めています。がん治療においては長期の治療計画や社会的なサポート体制など包括的な治療が必要となります。早期癌に対する内視鏡治療、進行癌に対する外科的治療・化学療法に加え、患者様ご本人やご家族の希望に添えるよう、緩和治療や在宅医療チームとも連携し、一連の治療を滞りなくご提供できるようにしています。
“Big Surgeon Big Cut”の時代から“Minimal Invasive Surgery”という時代に突入している現代では、腹腔鏡下手術など低侵襲手術が主流になっています。当科では1992年から腹腔鏡下胆嚢摘出術、2000年代には大腸や胃の手術も鏡視下で行い始め、患者様に質の高い医療を提供しています。自らの技術向上に加え、専攻医や研修医の育成にも力を入れ、患者様に最善の治療を届けるために日々の学びを大切にしています。
急性腹症など迅速な介入が求められる疾患に対しては24時間対応をしております。24時間365日、外科医、麻酔科医、手術室看護師のオンコール体制が組まれており、いつでも必要な緊急手術を行うことが可能です。“A good surgeon knows how to operate, a better surgeon knows when to operate but the best surgeon knows when not to operate”。外科医一人一人がこの意識を高く持っており、さらに、複数医師で治療方針を決定するためにカンファレンスも大切にしています。
「誰一人取り残さない最善の医療を」が当院のモット―です。地域を超え、人種を超え、必要とされる者に手を差し伸べるべく「相談室」、「外国人診療」、「無料低額診療」、「無差別ベッド」など、医療を必要とするすべての方に最善の医療をご提供することを目指しています。
対象疾患・治療方法
消化器悪性疾患
肝胆膵疾患:肝細胞癌、胆嚢・胆管癌、膵癌
上部消化器疾患:食道癌、胃癌、十二指腸癌
下部消化器疾患:大腸癌、小腸癌、肛門癌
消化器良性疾患
胆石胆嚢炎、虫垂炎
大腸憩室炎・憩室出血・憩室狭窄・憩室穿孔
鼠径部ヘルニア(鼠径・大腿・閉鎖孔)・臍ヘルニア・腹壁瘢痕ヘルニア
肛門疾患(痔瘻、痔核、直腸脱、裂孔)
癒着性腸閉塞、尿膜管遺残症、胃粘膜下腫瘍、などなど
緊急手術
上部消化管穿孔、下部消化管穿孔
絞扼性腸閉塞、ヘルニア嵌頓
汎発性腹膜炎、壊疽性胆嚢炎、急性虫垂炎
小児手術(5歳~)
虫垂炎、鼠径ヘルニア
呼吸器疾患
自然気胸、膿胸
内分泌疾患
甲状腺、副甲状腺、副腎
末梢血管疾患
下肢静脈瘤、シャント
専門外来・特殊外来
- 消化器外科
- 乳腺外来
- 呼吸器外来
- 脳神経外科外来
- ストマ・褥瘡外来
- 外国人外来
加入している主な学会
- 日本外科学会
- 日本消化器外科学会
- 日本臨床外科学会
- 日本乳腺外科学会
- 日本腹部救急医学会
- 日本褥瘡学会
- 日本ヘルニア学会
- 日本PTEG研究会
- 日本内視鏡外科学会
- 日本呼吸器学会
- 大腸肛門病学会