連携室の窓からNo.48 July
4月から東葛病院付属診療所の所長となりました戸倉です。20年前に都内から流山に転居して、この土地での出産・育児・患者体験など様々な事がありました。子供たちも手がかからなくなり、ほっと一息つこうと思っておりましたが、思わぬ大役を仰せつかりました。
28年前、東葛病院には医療支援が行われました。リハビリ科の研修医だった私は、訪問診療を担当した事を覚えています。都内と比べて訪問範囲が広く、緑の多い町でした。その当時はここに住むとは想像もしませんでした。故郷の静岡県島田市の田舎に似ているこの町が、今では大切な故郷となりました。
ご存知のように、東葛病院はセントラルパーク駅前に３年後の開院を目指しています。付属診療所はこのまま現地での医療活動を継続します。病院も外来診療を行いますので、機能分化を図り、病院移転後は下花輪地域での外来診療を維持し、市内の在宅・介護分野の拠点を目指す予定です。
流山を北欧のような福祉の街にしたいと思い、１２年前には病院の仲間とデンマーク研修旅行に行きました。そこで見た福祉国家では、国民を大切にする制度が実践されていました。その後の我が国は、格差を助長し、豊かさと引き換えに環境汚染を引き起こし、岐路に立たされています。
激動の時代だからこそ、この街を住み続けられる街にしたいと願っています。私に出来ることは限られていますが、防災・疾患予防・認知症ケア・緩和ケアをご一緒に実現したいと考えております。よろしくお願いします。
Topics
患者様が退院後
より良い環境で生活ができるよう調整
MSW
豊田 恵太
東葛病院の回復期リハビリテーション病棟は2007年7月開設しました。
病棟は4階西病棟で、ベッド数は32床あります。入院対象となる方は、脳血管疾患や大腿骨・骨盤・腰椎などの骨折、膝関節や股関節の人口骨頭置換術後、外科的手術や肺炎などの廃用症候群の方で、発症ないし手術後2ヶ月（人工骨頭の手術の方は１カ月）以内にリハビリが行える状態にあり、かつ期間以内に入院することが条件となっています。入院後は、患者様やご家族様のご希望を尊重し、退院後の生活に限りなく支障が無いよう、医師を筆頭に看護師・リハビリスタッフ・ケアワーカー・栄養士・薬剤師・ソーシャルワーカーがチームとなり、在宅退院ができるようにアプローチをしています。住宅改修や福祉用具のご利用が必要な方は、退院前にご自宅へ訪問させていただき、患者様やご家族様、ケアマネージャーや各関係事業所の方々と一緒にご相談を行い、退院後、より良い環境で生活できるよう調整を行っています。
退院の時を皆さん笑顔で迎えられるよう、より一層頑張って行きたいと思います。もし、回復期リハビリテーション病棟でリハビリテーションをご希望される方がいらっしゃいましたら、ご相談いただけると幸いです。どうぞよろしくお願い致します。
