連携室の窓からNo.44 August
当院外科は、一般外科7名、呼吸器外科1名で診療を行っています。
2010年は手術総数382件(全身麻酔手術191件、緊急手術52件)でした。良性疾患としては胆石、ヘルニア、痔核、虫垂炎など。悪性疾患としては胃癌、大腸癌、肝胆膵腫瘍、乳癌、肺癌などの手術を施行しています。
腹腔鏡手術は胆石のほとんど、虫垂炎の約半数、大腸癌(進行癌を含む)の約半数、早期胃癌で行っており、最近では、上部消化管穿孔、イレウス、脾臓、副腎疾患も行っています。
乳癌は、乳房温存手術+センチネルリンパ節生検を標準としていますが、高性能MRIの導入に伴い診断能力も更に上がり、手術件数も増加傾向にあります。
痔核においては、ALTAという薬剤を使用した硬化療法の導入で、術後疼痛も少なく、短期入院(2泊3日)ですむこともあり、患者さんの好評を頂いております。
また、地域の病院として、急性腹症を代表とした緊急手術に対応出来ることは最も重要であると考えています。
しばしばご紹介頂いてる腹痛の患者さん方には虫垂炎、消化管穿孔、イレウスなど迅速な対応を必要とする方もいらっしゃり、当院救急センターと連携して診療に当たっています。
今後ともよろしくお願いいたします。
Topics
他職種との連携が重要
院内薬局 副主任
渡邊 美絵
東葛病院内の薬局は、1Fの売店向いにあります。患者さんが入院されている病棟に直接お薬を届け、説明を行っています。入院中の患者さんが薬局内に足を運ぶことはほとんどなく、その存在も余り知られておりません。
現在薬剤師14名が勤務しております。昨年から薬学部が4年制から6年制に変わり、病院内の薬局と調剤薬局でそれぞれ11週間の実習が義務づけられています。
それに伴い薬局内には5月、9月、1月から各3名の薬学生が実習に来ています。見学型から参加型実習へとなり、薬局内の業務にとどまらずチーム医療における薬剤師の役割などを学んでいます。
病院内ならではの他職種との連携が重要であることを学ぶために、他職種体験を取り入れています。みなさまのところにも薬学生の実習をお願いしているかもしれません。日々の業務で忙しい中大変だと思いますが、薬学生が医療人として学び成長するための機会へのご協力をよろしくお願いいたします。