東葛病院総合診療専門研修プログラム
8.専門研修プログラムの施設群について
本研修PGは基幹施設1、連携施設10の合計11施設の施設群で構成されます。施設は東京・千葉・埼玉・北海道の1都1道2県、6つの二次医療圏に位置しています。各施設の診療実績や医師の配属状況は「11.研修施設の概要」を参照して下さい。
専門研修基幹施設
東葛病院が専門研修基幹施設となります。東葛病院は千葉県東葛北部二次医療圏の各種専門診療を提供する急性期病院で、総合診療専門研修特任指導医が常勤しており、総合診療科にて初期臨床研修にも対応しています。
専門研修連携施設
本研修PGの施設群を構成する専門研修連携施設は以下の通りです。なお、代々木病院・あびこ診療所・おおくぼ外山診療所・新松戸診療所・みさと協立病院をローテートする際は、小児科診療の経験を補うために、週1回は東葛病院の夜間救急外来研修もしくは小児科外来研修を位置づけます。
- ・代々木病院(都心部の区西南部医療圏の在宅療養支援病院です。近隣の高度医療機関と連携した回復期・慢性期中心の病棟医療、透析医療などに加え、各種の保健予防活動を精力的に展開しています。)
- ・東葛病院付属診療所(地域の患者の主治医機能を持つ外来を展開しながら、約250名を管理する在宅療養支援診療所でもあります。common diseasesから稀な疾患の経験はもちろん、超高齢社会を反映し複数の病態を持った患者の外来診療および訪問診療を経験できます。)
- ・野田南部診療所(千葉県の東葛北部医療圏の在宅療養支援診療所です。総合診療専門研修特任指導医が常勤しており、都心通勤圏の人口増加地域にあり、小児科も含めた外来医療、在宅医療の症例が豊富です。)
- ・おおくぼ戸山診療所(都心部の区西部医療圏の在宅療養支援診療所です。近隣には外国人の居住者も多く国際色豊かな環境の中で外来診療・在宅診療等に取組むことができます。症例も多彩で、国際化に対応する医療を経験することも可能です。
- ・新松戸診療所(千葉県松戸市新松戸駅前にある在宅療養支援診療所です。急性・慢性のcommon diseasesや、各種の癌、肺炎や心筋梗塞、脳卒中の救急患者などを幅広く経験することが可能です。同じビルの中に、新松戸歯科、新松戸メンタルクリニック、たんぽぽ訪問看護ステーションがあり、密接な連携協力を進めて、かかりつけ医としての機能を発揮できます。総合診療専門研修特任指導医が常勤しています。)
- ・みさと協立病院(埼玉県の東部医療圏の慢性期病棟60床をもつ病院であり、領域別選択研修の精神科の症例が豊富です。また、精神疾患を併せ持つ症例の内科を中心とした全身管理とリハビリテーションを経験できます。精神科専門医が常勤しています。)
専門研修施設群
基幹施設と連携施設により専門研修施設群を構成します。体制は図1のような形になります。
図1
専門研修施設群の地理的範囲
本研修PGの専門研修施設群は、東京・千葉・埼玉・北海道の1都1道2県、6つの2次医療圏にまたがります。地域の中心的な急性期病院と中小病院・診療所からなり、それぞれ異なる地域性があり、特色のある医療活動を展開しています。首都圏という枠組みの中で、人々が家族とともに生活を営む居住圏と、労働を行う職域の両面から求められる地域医療を経験できる施設群の構成となっています。
また、初期臨床研修も含めた医師の生涯研修や、様々な人事交流を通じて顔の見える連携関係が作られています。また、専攻医の希望があれば北海道の道南勤医協函館稜北病院、道北勤医協宗谷医院、埼玉県秩父市の医療生協さいたま生活協同組合秩父生協病院など、へき地での研修も選択可能です。