新・東葛病院 5月 OPEN!

ごあいさつ

東葛病院 院長 井上 均

東葛病院
院長

井上 均

新東葛病院・駅前診療所での医療活動がいよいよはじまります。

東葛病院の設立法人である東京勤労者医療会は、戦後の荒廃の中はたらく者の医療機関として1946年に代々木診療所を設立した組織を出発点としています。全日本民主医療機関連合会(以下民医連)に加盟し、「無差別平等の医療」を理念の中心に据えて医療活動を展開してきました。

東葛病院は、東葛北部地域に自分たちの命と健康を守る病院が欲しいという運動から生まれた「住民立病院」として1983年に開業しました。しかし、まもなく倒産状態に陥りました。その逆境の中で、医療を守ることを第一義的に考えた職員、住民の頑張りを民医連の職員、組織が支え、1993年に法人合同を果たし、医療・経営の再建を実現してきました。

この再建の力を基礎に、さらに医療活動を発展させるためにさまざまな計画を立てている中で、2011年3月11日の東日本大震災が起きました。東葛病院も被災病院となり、医療活動の縮小を余儀なくされました。この経験から、急速に建て替えの議論が盛り上がりました。医療構想委員会が立ちあげられ、全職員が参加して、地域を分析し、新病院のポジショニング(病院独自の医療サービスの位置づけ)を明確にするなかで、約半年で新しい病院で展開する医療活動の指針=医療構想が11本の柱にまとめられました。人口増に比して医療・介護の資源の乏しい東葛北部地域においては、非常に広範な活動が期待されているということが明確になりました。

柱を列記すると、①救急医療②周産期医療③小児医療④亜急性期・慢性期医療⑤外来医療⑥在宅医療・介護⑦緩和・終末期医療⑧透析医療⑨保健予防活動⑩人材育成・教育⑪共同組織です。

当初は現地建て替えということでしたが、さまざまな方のご協力で、流山セントラルパーク駅前に新病院を建設できることになりました。

医療構想を実現するための構造をどう作り出すかということで建物の基本設計に入り、その後実施設計に入っていき、建物の建設に入っていきました。

今回の新築計画は震災から始まりました。医療機関として、必要な時に機能しなかったことに対する反省から、新病院は、災害発生時にも診療を継続できることを目指しています。建物の耐震性も向上させ、水や電源、そして、いろいろな医療に関わる資源の備蓄にも気を配った建設になっています。

本計画を公表してから、病院の活動のパートナーであり応援団でもある「東葛健康友の会」の会員が増え続けていることは職員を大いに励ましています。

新病院、駅前診療所、下花輪に残る施設を含めた新しい施設体系が、いつでも、だれでも、安心して医療、介護を利用できる地域の財産として機能できるように今度は中身を整備していくことが大切だと考えています。

駅前診療所 所長 山口俊和

駅前診療所
所長

山口 俊和

東葛病院付属流山セントラルパーク駅前診療所は5月6日(金)にオープン致します。

新東葛病院と隣接した「わかばビル2階」に開設致します。

完全予約制による内科系疾患の治療を行なう診療所です。

同じ医師が毎回診察することで、早期発見、全身状態の管理を行なっていきます。

診療所内は「診察室8室」、療養指導・栄養指導を行なえる「相談室2室」があります。

院内で行える検査は、採尿・採血・心電図検査です。精密検査が必要な際には、東葛病院で検査を行なって頂きます。

待合室が狭く、ゆったりとお待ち頂けるスペースはありませんが、「診察待ち表示システム」の導入で待ち時間短縮に繋げていきたいと思っております。定期的に来院される患者さんが、安心して通院できる環境をつくって参りたいと思います。新しい診療所をどうぞ宜しくお願い致します。

東葛歯科 所長 堀内悟

東葛歯科
所長

堀内 悟

東葛病院の新築移転に伴い、東葛歯科も流山セントラルパーク駅前に移転します。新病院の建物の中への移転ではなく、駅前診療所と同じく、新病院の隣の「わかばビル」に入ります。東葛歯科は「わかばビル」の4階です。5月6日より診療を開始いたします。

これまでの付属診療所ビルに比べると、診療室のスペースはやや狭くなりますが、診療ユニットは今までどおり12台を配備します。

駅前ですので、仕事帰りにも電車を利用して来院していただけるように、受付時間を夜7時まで延ばす曜日を増やします(火、木、金曜日)。土曜日の午後も診療を行います。診療内容は今までと変わりませんが、在宅歯科訪問診療も活発に行う予定ですので、歯科外来への通院が困難な方は東葛歯科までお問い合わせ下さい。

付属診療所(下花輪) 所長 戸倉直実

付属診療所(下花輪)
所長

戸倉 直実

いつも付属診療所をご利用いただきありがとうございます。新病院開設以後も現在の付属診療所の建物はそのまま残し、外来診療・訪問診療・訪問看護に限定して行ないます。

通所リハビリ室が入り、来春にはたんぽぽ訪問看護ステーション所属の小規模多機能施設を開設し、重度の要介護の方のデイサービスと短期入所を行う予定です。また中部地域包括支援センター・居宅介護支援事業所も入り、わかば薬局・東葛看護専門学校が残ります。

付属診療所の外来は、地域のかかりつけ診療所として内科の診療(一部予約)を行います。営業時間は現状通り9時~17時ですが、外来は水曜午後・木曜午後・土曜午前の隔週が休診となります。

救急診療は新病院で行われますので情報提供に努めます。最後まで自宅で過ごすことを支える「総合ケアセンター」の役割を目指しますので、地域の皆様のご協力を引き続きお願いいたします。