NSTとは?
NSTとはNutrition(栄養) Support Teamの略称で、栄養面から治療を支えるチームの事です。入院患者様の栄養状態にスタッフみんなで目を向け、適切な栄養が取れるよう対応していきます。
構成メンバー
東葛病院のNSTは医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師、理学療法士、言語聴覚士、管理栄養士と多職種に渡ったメンバーで構成されています。
活動内容
毎週火曜日13時から医師、看護師、薬剤師、言語聴覚士、管理栄養士でカンファレンスと回診を行い栄養評価とそれぞれの患者様に合った栄養投与ルート、適切な形態で栄養量が取れるよう対応していきます。
毎月第4金曜日13時半からは各病棟リンクナース、臨床検査技師、理学療法士も加わりNST委員会にてNSTで対応した延べ1ヶ月の患者様の情報を交換し、栄養に関する学習会も行っています。
より良い栄養治療を
一般病院における入院患者様の30~55%が、低栄養状態にあるという報告があります。低栄養状態になると、慢性疾患を有する高齢者の方は血液中のタンパクが減少し、褥瘡の発生、感染症、現在の疾患の重篤化を招き、場合によっては多臓器不全に陥ることもあります。
それらを未然に防ぐ為にもチームは入院の早期から栄養状態を評価し、低栄養(褥瘡、
るいそう)など栄養管理が必要な患者様に対し適切な栄養(経口・経腸・静脈栄養)投与方法を検討します。そして栄養補給を行い、栄養状態を改善させます。
これらの基本的なことに加えて、各職種が持つ専門的な知識と技術を栄養療法に取り入れ、より詳細でかつ安全性の高い栄養治療をめざしています。